ソーシャル・イノベーション・スクールで「SDGsの本質とイノベーション」について講義 [11月7日]

社会課題をイノベーションの力で解決できる人材を育成している「クリエイティブ・レスポンス–ソーシャル・イノベーション・スクール（CR-SIS）」。一橋大学名誉教授／法政大学大学院教授の米倉誠一郎氏を学長に、2020年から、企業のCSR/SDGsおよび事業戦略・ブランド戦略担当者やソーシャルビジネスで起業を考えている方々を対象とした、約半年にわたる講義とディスカッションのクラスを提供されています。

このCR-SISの第8期の第4回講義（11月7日）にSHIPの運営責任者である小原愛が4度目の登壇をさせて頂きました。当日は広島校に伺い、「SDGsの本質とイノベーション」と題して、SDGsは単なるキャッチフレーズではなく、ゴール・ターゲット・指標(KPI)の三段構造で測定可能な目標であるところに特徴があること、そこまで見るとイノベーションの機会が見えてくること、SDGsを達成するためにはイノベーションの興し方を知ることが必須であること、また、ISOで定義されたイノベーション活動（ISO56002）の考え方に沿ってSDGsの達成をめざしているUNDPと日本企業の連携プロジェクトの事例などをお話ししました。

当日は、東京・名古屋・大阪・福岡、そして海外からのオンライン参加も含め、高校生・大学生から、教員、起業家、ビジネスパーソンまで幅広い方々約80名に講義を聞いて頂き、講義後にはオンラインで各校と繋いでディスカッションもさせて頂きました。

受講者からは「SDGs関係のセミナーを受講すると自身のモチベーションが高まるというより、話が大きすぎて一個人として何をしても意味がないように感じることが多かったが、今回の講義を受けて小さなことから始めても意味があると理解できた」「生の課題を把握する、その課題を機会に変える。弊社でもSDGsの取組みをいくつか掲げているが、それは儲けになっていないように感じている。SDGsをビジネスとして儲けになるような提案を今後していきたい」「イノベーションの機会を探す方法のひとつとしてSDGsのターゲットや指標に注目する方法があること、またその方法としてISO56002で定義されているイノベーションプロセスに基づき検討する方法があることを学んだ」「『SDGsはニーズがあるが解決策のない169の需要を示している』という点は、SDGsが単なる社会的な理想ではなく具体的なビジネスチャンスを提供していることを示しており、非常に啓発的だった」など熱心なコメントを頂きました。

SHIPは、このように外部の多くの組織・団体と繋がって、イノベーションを通じたSDGsの達成に向けた活動を進めています。

 
広島校での講義の様子


オンラインで繋がった東京校での米倉教授