[アフリカ] サヘル及びサハラ以南地域で加速する気温上昇と頻発する干ばつ

2020年2月28日に投稿された課題

投稿者:Ayaka Kato

所属:UNDP

場所:地域:サハラ以南アフリカ 国: 市町村:サヘル地域

関連SDGs

課題・ニーズ

サヘル地域とは、サハラ砂漠の南縁5000kmに広がる地域を指し、その範囲はチャド、カメルーン、ニジェール、ナイジェリア、ブルキナファソ、ガンビア、ギニア、マリ、モーリタニア、セネガルの10ヵ国にまたがる広大な領域である。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、サヘル地域における気温上昇は、世界の平均の約1.5倍のスピードで進んでいるという。また干ばつは、かつて10年に1度だったものが、今は2年に1度という高い頻度で起こるようになっている。

特に、効率的な水管理や緑地化などの対策が求められている。また、そうした事業を推進するためのエネルギーとして電力が重要であるが、当該地域の電力へのアクセスは、わずか31%程度となっている。クリーンで安定的に供給される電力は最低限必要とされる設備だ。

世界銀行は、サヘル地域を含むサハラ以南アフリカの地域について、気候変動の影響で2050年までに、8500万人の人々が移住を余儀なくされると発表した。

気候変動に伴う干ばつやそれに派生して起こる深刻な社会課題に対する的確なソリューションが今求められている。

課題に関する考察・その他

サハラ砂漠に広がるこの地域は、太陽光や風力発電のポテンシャルが高いことが知られており、そのため再生可能エネルギーへの移行は可能性が高い。
国連は2030年までに10億ヘクタールの植林と、1000万の新たな雇用を創出する「Great Green Wall プロジェクト」を推進中であるが、更なる対策が求められている。

出典

https://feature.undp.org/sahel/

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