[ジャマイカ] 自然災害と隣り合わせの都市と貧しい集落
2020年6月1日に投稿された課題
投稿者:SHIP Secretariat
所属:SHIP
分野・テーマ:
- 気候変動
- 災害
- インフラ・交通
- まちづくり
場所:地域:中南米 国:ジャマイカ 市町村:
関連SDGs
課題・ニーズ
カリブ海の北に位置するジャマイカ。中世の探検家をもって「今まで見てきた中で最も美しい島」と言わせしめた、美しくのどかな自然の風景のみならず、レゲエ音楽といった独特の音楽や、世界大会で活躍する陸上競技選手が注目を集めるなど、様々な魅力で世界の人々を惹きつけています。
しかし、そんなジャマイカの歴史は、常に自然の猛威による災害と隣り合わせの歴史でもあります。
毎年のように見舞われるハリケーンに加え、カリブの海賊たちの聖地「ポート・ロイヤル」など歴史遺産を一夜にして壊滅させた大地震。雨季に起きる頻繁な洪水は、停電や渋滞で都市機能を阻み、沿岸や河口で暮らす貧しい集落を不衛生な環境に追いやります。
英米への出稼ぎによる仕送りやビーチリゾートの観光収入に支えられた経済は、ひとたび自然災害に遭うとたちまち人々の生活を揺るがし、救えるはずの市井の営みや産業が、取り返しがつかない程の大打撃を受けることになるのです。
“ハリケーン”の語源は、ジャマイカ先住民のアラワク語であるということからも、この国が何世紀もの間この自然の驚異にさらされながら歴史を歩んできたことが伺えます。
自らの命を守り、町を守り、国を守る一人ひとりの努力を支援するような、新しい仕組みや技術が求められています。
課題に関する考察・その他
物価の高い小島嶼国では、保存が利く低単価の食料や簡易な防災グッズがきわめて希少で、また災害に備えるノウハウも浸透していません。
家庭や学校、自治体ごとの備えや訓練が、被害を抑え復興を助けるでしょう。
国家レベルでの産業の創出や治安の確保も肝要ですが、ビジネスや市民の力にも糸口が見えます。
出典
https://www.jaweather.com/the-2020-hurricane-season-predicted-to-be-above-normal/
関連サイト
http://jamaicaembassy.jp/JamaicaJJ.html#d