[リベリア] 盗電の横行により更に遅れる電気インフラ整備
2019年4月16日に投稿された課題
投稿者:SHIP Secretariat
所属:SHIP
分野・テーマ:
- 起業支援・産業
- インフラ・交通
- まちづくり
場所:地域:サハラ以南アフリカ 国:リベリア 市町村:モンロビア
関連SDGs
課題・ニーズ
リベリアでは1989年から14年続いた内戦により、国内の発電・送電の設備が激しく破壊された。政府は、その後の経済発展をさらに押し進めるべく、現在電力供給インフラを修復し、新しい設備の敷設を進めようとしている。
政府は2030年までに首都モンロビアの70%以上の世帯に電気が普及することを目指しているものの、内戦での破壊や老朽化によって現在使われている配電設備は、損傷も激しく機能していないものも多い。そうした設備の刷新を早急に進めるためにも、十分な資本を得ることが急務となっているが、電気料金を徴収できない問題に直面し、資金調達が難しくなっている。
一番の原因は市民による違法な電力使用、つまり「盗電」の横行である。
メディアの調査によれば、リベリアで電力会社が送電する電気のおよそ60%が「違法に盗まれている」との見方もある。電気料金をまともに回収できない電力会社は、いくら電力を供給してもひたすら赤字となり、コストを回収することが出来ず、また設備刷新のための資金も得られない。送電設備の整備が進まず、ますます電力化が遅れる、という悪循環に陥っている。
電気代を正しく徴収できるようになること、盗電を助長しないことや防ぐこと、または安価な送電設備や供給のためのアイデアなど、様々な解決策が求められている。
課題に関する考察・その他
出典
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-46191589
関連サイト
https://frontpageafricaonline.com/news/gains-and-loses-liberia-electricity-corporation-grappling-with-challenges-to-fix-power-problem/