[インド] 三輪タクシー「リキシャ」運転手の貧困と健康被害
2018年11月30日に投稿された課題
投稿者:SHIP Secretariat
所属:SHIP
分野・テーマ:
- 気候変動
- 衛生
- 雇用・労働
場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:インド 市町村:
関連SDGs
課題・ニーズ
インドには600万台の三輪車タクシー「リキシャ」があり、1,200万人のドライバーがいるが、中には1日で400円程しか稼げず、家計を支えられずホームレスになってしまう人もいる。しかし、多くの運転手はリキシャをレンタルしており、レンタル代を支払う為に手取りが少なくなるが、リキシャをレンタルできないと収入を得られないという悪循環に陥っている。
また、世界保健機関(WHO)が発表した世界で最も大気汚染が深刻な14の都市は全てインドにあり、リキシャの運転手は常にマスクを着用しながら働いていても健康に悪影響を及ぼしている。特に、リキシャには圧縮天然ガス(CNG: Compressed Natural Gas)で動く種類と、運転手が自らペダルを漕ぐ種類がありるが、ペダル型の運転手は肺活量が多くなり、PM2.5が肺や血液に入り込み、特に健康被害が深刻になっている。
BBCが行ったインタビューに対し一人のリキシャ運転手はこう答えている。
「私は1日で約300ルピー稼いでいますが、その一部を自身の食料に使い残りは妻と二人の子供の為に貯金しています。家計は私が支えないといけないので、例え息をするのが苦しくても働き続けなればいけません」
以下原文:
"I earn around 300 rupees ($4 ;£3) a day and spend some of that on buying food and save the rest for my wife and two children. My family depends on me, so I have to keep working - even if I am struggling to breathe"
課題に関する考察・その他
近年では電動三輪車タクシー「Eリキシャ」に注目が集まり、2014年からEリキシャに関する法整備が進み、市場規模は16年度の5万台から17年度は8万台と急上昇しました。これによりリキシャによる大気汚染は削減できるものの、依然としてインドでの大気汚染は深刻であり、より大規模でインドの大気汚染を軽減できるソリューションが求められます。
出典
https://www.bbc.com/news/world-asia-india-46191589
関連サイト
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180424/bsa1804240500001-n1.htm