[ナイジェリア] 出産時の輸血不足による難産、死産率の高さ

2018年9月6日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:サハラ以南アフリカ 国:ナイジェリア 市町村:

関連SDGs

課題・ニーズ

ナイジェリアは輸血用血液製剤の不足が深刻な問題となっている。現在1億8000万の人口を抱え、年間150万パイント(約71万リットル) もの輸血血剤が必要とされているが、およそ1/3の準備量に留まる。またこの1/3のうち60%以上は患者家族からの提供で、残り40%は商用の血液製剤を購入したものとなっている。献血ボランティアで収集された血液製剤はほぼ皆無。ナイジェリアは死産率の高さは世界第二位となっており、その死の多くは、その場においての輸血対応ができないことによるものである。

課題に関する考察・その他

Vital Vanはこうした輸血不足問題を解決すべく立ち上がった仕組み。電力供給用太陽光パネルや採血・保管設備を整備したバンでドナーがいる場所へこちらから出向くことができ、SNSやIT技術でドナーおよび必要な血液の種類などの情報を的確に共有し、患者とドナーを迅速に結びつけることができ、なおかつ、継続的にサービス提供ができる仕組みを構築している。

<SHIP事務局考察>
・ナイジェリアを始めアフリカ諸国の出産時の死産率の高さは深刻であり、その課題の解決の一つとして、輸血用血液製剤の不足の解消に着眼した例。
・出産時など緊急医療の現場では、先進国では想像をしえない悪条件下での治療が進められている。輸血の問題以外にも、多くの課題があり、それを解決する仕組み、商品、サービスが求められている。

出典

the Sustainable Development Solutions Network ”The Youth Solutions Report 2018”

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参考資料