[全世界] 偽造医薬品の流通

2018年5月9日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域: 国: 市町村:全世界

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課題・ニーズ

 国際刑事警察機構(ICPO)によると、偽造医薬品はアフリカ、アジア、中南米の一部地域では市場の約30%を占めており、結核やマラリアの偽造薬だけで世界で年間70万人の死者が出ています。これらの偽造医薬品は、パッケージを偽造して安価な薬を高価な別の薬として売ったり、薬ではないもの(ビタミン剤など)を医薬品らしく見えるパッケージに入れて売られている。そして、単に薬が効かないだけでなく、有害物質が含まれているものや、副作用を引き起こすものもあり、命に関わる重大な問題として各国政府が対策に乗り出している。このような偽造医薬品は何らかの形で正規ルートに入り、薬局などで薬剤師や店員も偽造薬だと知らずに患者の手に渡ってしまっている。

課題に関する考察・その他

 ガーナにあるmPedigreeという会社は、携帯電話で医薬品の出所を瞬時に確認できるシステムを開発。mPedigreeのプログラムに賛同した製薬会社は、自社の医薬品のパッケージに12桁のユニークなコードを印刷し、スクラッチカードのような形で削らないと見えない形で出荷する。この番号を消費者がSMSで送ると数秒以内に薬が正規品かどうか分かるシステムを提供している。
 また、スクラッチは、西アフリカ諸国では携帯電話料金をプリペイドで購入する際に広く使われている方法なので、薬を処方された患者側にとっても分かりやすい確認方法となる。

出典

http://mpedigree.com/

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参考資料