[インドネシア] 慢性的な貧困と格差

2018年4月12日に投稿された課題

投稿者:Tomomi ISHIDA

所属:UNDP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:インドネシア 市町村:スンバ島(東ヌサ・トゥンガラ州)

関連SDGs

課題・ニーズ

 インドネシアで最も貧しい地域のひとつ、スンバ島の乾燥した丘陵地では、電力もその他の動力源もないコミュニティがある。スンバ島が位置する東ヌサ・トゥンガラ州では、農業の依存度が高く、干ばつやその他の気候変動による影響をますます受けやすくなっているにも関わらず、水を安全に利用できるのは全世帯の40%にすぎません。こうした要素はいずれも、貧困率が下がらない理由になっている。

課題に関する考察・その他

 こうした状況は、高い技術がなくとも解決できることがある。例えば、実際にソーラーポンプが設置された村では、毎日10km以上の井戸への水汲み(1回5ℓ)の必要がなくなり、野菜を育てるための十分な水が手に入り食料供給が安定したほか、子どもたちも水汲みの必要がなくなり、学校に通い続けられるようになった。また。水産物加工などの新たな生計手段も模索している。

 一方で、UNDPでは新しい技術を利用した支援もしている。地球環境ファシリティ(GEF)から資金供与を受け、インドネシア政府の協力を元に東ヌサ・トゥンガラ州で水供給の改善を支援するプロジェクトに、クラウドファンディング・キャンペーンを活用してインドネシア一般国民からの寄付を募り、その活動を拡大させたのである。

 このように、伝統的な技術と新しい技術を融合させることや、新たなパートナーや協力者を得ることはSDGsの達成にとって必要不可欠である。

出典

http://www.asia-pacific.undp.org/content/dam/rbap/docs/Research%20&%20Publications/KIC/RBAP-DI-2017-Innovate-Create-Change-Partnership-Series-3.pdf

関連サイト

参考資料