[パラオ] 観光客急増によるマングローブ群とサンゴ礁群へのダメージ
2018年3月29日に投稿された課題
投稿者:SHIP Secretariat
所属:SHIP
分野・テーマ:
- 農業・漁業
- 生態系
- 天然資源
- 海洋
場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:パラオ 市町村:
関連SDGs
課題・ニーズ
とくに近年の中国地方政府発給の無料観光券で訪れる中国人観光客の急増(パラオに来る観光客の90%を占める)に対応するために、パラオのホテルへの投資や地元ホテルの買収が急激に進んでいる。新しいホテルが建設が進むと、強烈なスコールが起こるたびに、赤い工事土砂が海に流れ込んで、マングローブ群とサンゴ礁群に大きなダメージを与えている。
課題に関する考察・その他
日本政府は「パラオ国際サンゴ礁センター」を2001年に開設したり、シャコ貝の養殖協力などを始めたり、JICAの漁業研修にパラオの青年達を呼んで漁業共同組合のマネジメント方法を習得してもらったりする取り組みを進めてきた。民間セクターでも、パラオで最初に観光ホテルを建設した東急は、ホテルの高さをヤシの木よりも高くしないという方針をとってきた。現地政府とパラオに関係する各国政府、そして民間セクターが一体となった経済成長と環境保全を両立する事業活動と政策が急務。
出典
「国際開発ジャーナル」2018年4月号
関連サイト
http://www.jica.go.jp/publication/j-world/1007/pdf/tokushu_04.pdf
http://www.jica.go.jp/project/palau/001/outline/index.html