[日本] お肉を輸入する際のバーチャル・ウォーターの増加

2018年3月27日に投稿された課題

投稿者:SHIP Secretariat

所属:SHIP

場所:地域:アジア・太洋州諸国 国:日本 市町村:

関連SDGs

課題・ニーズ

 バーチャルウォーターとは、食料を輸入している国( 消費国) において、もしその輸入食料を生産するとしたら、どの程度の水が必要かを推定したものであり、ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授のアンソニー・アラン氏がはじめて紹介した概念です。例えば、1kg のトウモロコシを生産するには、灌漑用水として1,800 リットルの水が必要です。また、牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kg を生産するには、その約20,000 倍もの水が必要です。つまり、日本は海外から食料を輸入することによって、その生産に必要な分だけ自国の水を使わないで済んでいるのです。しかし、食料自給率が68%(平成28年度、生産額ベース)の日本は言い換えれば、形を変えて水を大量に輸入していること言えます。

 そして、日本における肉の消費量は年々増加しており、世界的にも肉の消費が2050年までに倍増すると予想されているため、水の資料量の増加など、環境への影響はさらに悪化すると予想されます。

課題に関する考察・その他

 世界的に注目されている解決策は、植物から完全に作られた肉と乳製品を開発し販売することです。
 例えば、アメリカのImpossible Foods社は100%植物から作られたハンバーガー用のパティを作り、見た目、味、食感を本物のお肉のように似せて製造しています。

出典

http://explorer.sustainia.me/solutions/beef-flavoured-plant-based-burgers

関連サイト

参考資料