これから都市における人口は増えていくと予想されており、各都市は受け入れのキャパシティを広げるだけでなく、現状起きている課題への対処も考えなければならない。ラテンアメリカにおいて、スラム街はもはや都市化しているが、その住環境は非常に悪い。それを改善するためには、スラム街の起業家が外部からサポートを受け、スラムコミュニティに対して、適切な住環境を整えるようなビジネスができるようにする必要がある。
特にリオデジャネイロのスラムの存在は、何十年も無視しされて続けている。政府が関与しないため、構造的にも、社会的にも、経済的にも問題が積みあがっている。法的に認められた住居やトイレ、電気などの最低限の生活環境が欠如している状況を放置したために、無法な住環境を作り出してしまった。 スラム街の住居は当初、木と金属スクラップにより建設されていたが、今日、リオデジャネイロ近くのロシーニャ地区では、レンガ造りの家が主流となっている。しかし、何の規制やルールもなく、手段が限らているため、その構造には健康への影響や耐震といった多くの問題が潜んでいる。