2017.3.21 SHIPニュースレター [Vol.3] 公開フォーラム「持続可能な開発目標(SDGs)ビジネスの世界的潮流」を開催!

SHIPコミュニティメンバー、プログラムご参加者、そして関係者の皆さまに、SHIPニュースレターをお届けしています。今月は、国連開発計画(UNDP)政策・プログラム支援局 マルコス・ネトーディレクターの来日に際し開催した公開フォーラムの内容などをお届けします。SHIPディスカバリープログラム【導入編】は毎月開催中、そして【テーマ別】は「アフリカにおけるエネルギー課題の解決」をテーマに、先行企業や留学生をお招きして開催中です。

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SHIPの活動Update!

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公開フォーラム「持続可能な開発目標(SDGs)ビジネスの世界的潮流」を開催!

3月14日に、国連大学にて、UNDP、Business Call to Action(BCtA)、Japan Innovation Network(JIN)の共催で、「持続可能な開発目標(SDGs)ビジネスの世界的潮流」と題した公開フォーラムを開催し、約120名の方にご参加いただきました。

第1部では、国連開発計画(UNDP)政策・プログラム支援局ディレクターのマルコス・ネトーによる「SDGs と官民連携の可能性と世界的潮流」と題した講演があり、ネトーは、「UNDPは民間企業のパートナーとして、UNDPのプログラムでの連携に加え、途上国政府や他のネットワークと繋ぎ、持続可能なビジネスモデルを企業が創出していくサポートをしたい」と語りました。また、SHIPの共同運営者である一般社団法人Japan Innovation Network 代表理事の紺野登は、「社会を変えるイノベーション」というタイトルで、なぜイノベーション経営が必要かを説き、「SDGsは社会変革を興す”Societal Innovation”の大目的であり、日本企業にとってのビジネス機会の拡大につながる」と述べました。

第2部では「SDGsビジネスで社会課題をどのように解決するか」をテーマにパネルディスカッションを行ないました。登壇者は、ソーラーランタンを無電化地区で普及させる事業を進めている、パナソニック株式会社 国際渉外部 堀田隆之氏とルワンダの花き栽培プロジェクトを実施している、みずほ情報総研株式会社 コンサルティング事業推進部 大谷智一氏の2名。モデレーターは、UNDP 駐日代表事務所副代表補青柳 仁士が務めました。パネルディスカッションでは、社会貢献と収益性について、どのようにバランスをとればよいかという点に焦点があたり、短期的ではなく、長期的な視野で、マーケットを創造していくことが大事だと議論されました。

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第2回SHIPディスカバリープログラム【導入編】を開催しました!

2月28日に、計6社12名の方にご参加いただき、第2回SHIPディスカバリープログラム【導入編】をSHIP事務局のJINオフィスにて開催しました。13:00~18:00までの5時間、3つのグループに分かれて、SDGs全体を俯瞰しながら、この世界共通の課題がビジネスにどうつながるのか分析し、ディスカッションを行いました。今回のプログラムで各グループが選択したSDGsの「ターゲット」は次の通りです。

ターゲット2.4:持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践
ターゲット9.c.:情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020 年までに普遍的かつ安価なインターネット・アクセスを提供
ターゲット11.3.:包摂的かつ持続可能な都市化を促進

それぞれが選択したターゲットを深堀し、ビジネス機会を探索しました。

<プログラムの流れ>
SDGs策定の背景を知る
SDGs達成のために何故イノベーションが必要かを理解する
SDGsの中身を知る
SDGsの中からビジネスに関係するものを見つける
ビジネス関係するSDGsの課題を構造化する
SDGsの達成に繋がるビジネス機会を見つける

<参加者の声より>

■ SDGsとは何か?世界で何が必要とされているのか?それに対して当社は何ができているのか?何を今後すべきか等を気づかされた。
■ 今までの自社のみの視野では手に入らなかった考え方を学ぶことができた。
■ 当初、SDGs自体は大きな目標であり、個別企業の新事業ネタとして分解できるのか実は少し懐疑的であったが、考え方のベースに十分なりうると考えるに至った。

第3回は3月23日(木)、第4回は4月18日(火)に開催します。奮ってご参加ください。お申込みURL:
3月23日(http://peatix.com/event/232160
4月18日(http://peatix.com/event/245329

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SHIPディスカバリープログラム(テーマ別)開催中!
~アフリカのエネルギー課題を解決する~

SHIPディスカバリープログラム(テーマ別)は、2週間毎に半日のワークシップを3回行い、3日目にビジネスアイデアの仮説を立てるプログラムです。シリーズ1は、目標7をとり上げ、「アフリカのエネルギー課題を解決する」をテーマに、開催しています。

初日は2月22日に実施し、トーゴ共和国の代理大使をお招きしてトーゴのエネルギー事情や課題をお話いただきました。2日目は3月9日に行い、国際協力機構(JICA)が実施する“アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)”で来日しているアフリカからの研修生4名が参加。また、ゲストスピーカーとして、タンザニアで電気の量り売り事業を行っている(株)Digital Gridの秋田智司氏、蓄電池や映像技術を活用して、アフリカ各国でサッカーのパブリックビューイングを実施している(株)ソニーコンピュータサイエンス研究所の吉村司氏をゲストスピーカーとしてお招きして議論を深めました。

シリーズ2は、4月中旬頃より開催予定です。ご興味ある企業の方は、SHIP事務局までご連絡ください。(ship@ji-network.org)

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女性起業家による国際会議「Women Social Entrepreneurship Conference 2017」に協賛しました

3月8日の国際女性デーにちなみ、3月10日に、 Women’s Social Entrepreneurship Conference (W-SEC)が、六本木アカデミーヒルズにて開催されました。SHIPの共同運営者であるJapan Innovation Networkが協賛しました。

インドネシア、パレスチナ、タンザニア、ミャンマーから来日した女性起業家5名が、それぞれのビジネスについてピッチを行い、その後、パネルディスカッションが行われました。既に日本企業との連携の検討に入っている起業家もおり、会議の場でも、日本企業が具体的に彼女たちのビジネスを支援すると表明する場面がある等、実りのある会議となりました。

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プログラム開催のご案内
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第3回SHIPディスカバリープログラム【導入編】を開催!

SHIPでは、月に1回のペースで、「SHIPディスカバリープログラム【導入編】」を開催しています。SDGsが掲げる17のゴールと169のターゲットについての理解を深めてビジネスとの接点を探り、自社が解決すべきSDGsや課題を発見し、ビジネスでどう解決していくかのヒントを得て頂くためのプログラムです。皆さまのご参加をお待ちしております。

■ 日時:2017年3月23日(木)13:00-18:00
■ 場所:一般社団法人Japan Innovation Network (JIN) オフィス
    (東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー8階)
■ 参加者:15名程度 
■ ファシリテーター/スピーカー:
一般社団法人Japan Innovation Network専務理事 西口尚宏
国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所 副代表補・上席広報官 青柳仁士
■ 参加費:27,000円 (税込)
■ 申込方法:以下のサイトより、参加費をお支払いの上、お申込みください。
http://peatix.com/event/232160

[開催予告] 第4回についても、お申し込み頂けます。各回同じ内容です。
第4回 4月18日(火)13:00-18:00 @JINオフィス  http://peatix.com/event/245329

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「SDGs×ビジネス」コラム
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全ての人にインターネットのアクセスを ~米国ベンチャーOne Webの宇宙ビジネス事例~

(photo: SPACE NEWS

上の写真は何に見えますか?これはアメリカのベンチャー企業One Webという会社が700機以上の小型衛星を打ち上げて、地球の全ての地域において、インターネットのアクセスを可能にすることを目指すプロジェクトのイメージ図です。

SDGsの目標9では、「後発開発途上国において情報通信技術へのアクセスを大幅に向上させ、2020 年までに普遍的かつ安価なインターネット・アクセスを提供できるよう図る」ということがターゲットのひとつ(9.c)として掲げられています。

国や地域単位で、目標を達成するために、ビジネスを考えることも有益ですが、地球全体、世界全体という視点も重要です。アメリカではOne Webだけでなく、複数の宇宙ベンチャーがこのビジネス機会の逃すまいと、衛星の打ち上げにしのぎを削っています。

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SDG Industry Matrix(産業別SDG手引き)日本語版が発行されました

出所) 国連グローバル・コンパクト

SDG Industry Matrixは、KPMGと国連グローバル・コンパクトが、SDGsの達成に向けて企業を支援するために、産業毎にSDGsに関連する取り組み事例や機会のアイデアを纏めた手引書です。SDGsからビジネス機会を発見するにあたり、是非参考にしてみてください。
ダウンロードURL: http://www.ungcjn.org/activities/topics/detail.php?id=204

2017.3.7 3月14日に公開フォーラム「持続可能な開発目標(SDGS)ビジネスの世界的潮流」を開催

2016年12月16日 一般社団法人 Japan Innovation Network 国連開発計画(UNDP)

「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成をビジネスで目指す
オープンイノベーション・プラットフォーム「SHIP」が稼動
~「SHIP コミュニティメンバー」や法人会員の募集を開始 ~

一般社団法人 Japan Innovation Network(東京都千代田区、代表理事:紺野登、以下「JIN」) と国連開発計画(UNDP)は(東京都渋谷区、駐日代表:近藤哲生、以下「UNDP」)は、本年 7 月 に共同で設立した「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成を日本発のビジネスで目指すオープンイノベーション・プラットフォーム「SDGs Holistic Innovation Platform (SHIP)」のコミュニティメンバーや法人会員の募集、およびプログラムの提供を開始し、プラットフォームの活動を稼動させます。

2015年9月に国連で採択された、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットからなるSDGsでは、民間セクターには、資金提供のみならず、事業活動を通じてSDGsの達成に積極的に寄与することが期待されています。気候変動や国境を超えた社会の不安定化、デジタル経済の 加速など、社会・経済課題の解決が喫緊の課題となっている昨今、これらの課題をビジネスで解決 するという動きが世界各地で、また日本でも広がっています。

これらの流れを受けて、JINとUNDPはSDGsをビジネス機会として捉え、日本企業によるイ ノベーションを促進し、SDGの達成に寄与する革新的なビジネスを起こしていくためのオープンイノベーション・プラットフォーム「SHIP」を本年 7 月に設立し、公開フォーラムを開催しました。UNDPが、とくに日本の民間セクターのノウハウを活用して、SDGsを達成することを目的に、このように幅広いステークホルダーを巻き込んだプラットフォームを構築するのは初めてです。また、SDGs を軸にビジネスイノベーションを図る、このようなオープンプラットフォームの構築は日本初です。

12月13~14日に日本政府が主催した「国際女性会議WAW!」に出席するために日本を訪問したUNDPのヘレン・クラーク総裁は、「SDGs を達成するためには、イノベーティブな手法が必要です。今回、SHIPという新しい試みが日本から始まったことを歓迎します。SHIPを通じて世界各国のUNDP事務所やステークホルダーが日本企業とつながり、SDGsの実現に向けたビジネス活動が加速することを望んでいます」と語り、SHIPへの期待を寄せました。


JINとUNDPでは、7月以降、SHIPエコシステムの構築、会員制度や各種プログラムの準備を進めてきましたが、この度、SHIPの趣旨に賛同する「SHIPコミュニティメンバー」(法人・個 人)と法人会員の募集、および各種プログラムの提供を開始し、SHIPは本格稼動します。また、2017 年初頭の稼動に向けて、世界中の課題やニーズの生情報を収集し、日本企業の技術・ノウハウと結びつける「SHIPデジタルプラットフォーム」の構築も進めています。法人会員は、このデジ タルプラットフォームを活用することができます。

多くの日本企業、また多様なステークホルダーの SHIP エコシステムへの参加を積極的に募り ながら、日本企業の新規事業機会の創出と実現、それと同時に日本の民間セクターがビジネスを通じた開発課題の解決と SDGs の達成への貢献の加速を SHIPは促進していきます。

※「オープンプログラム」は個人・法人向け、その他のプログラムはすべて法人向けです。


SHIP のプログラムや会員制度の詳細、「SHIPコミュニティメンバー」への参加申し込みにつ いては、以下のホームページをご覧下さい。

[SHIP ホームページ] http://sdgs-ship.com

【お問い合わせ先】
一般社団法人 Japan Innovation Network
Tel.03-5510-7188 ship@ji-network.org 国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所 Tel.03-5467-4751