SHIPコミュニティメンバー、プログラムご参加者、そして関係者の皆さま、こんにちは。SHIP事務局より第2回のニュースレターをお届けします。昨年12月に本格稼動したSHIPのエコシステムは確実に拡大しており、コミュニティメンバーとなって頂いた方は、160名を超ました。
また、プログラムの提供も開始し、2月2日には、はじめての「ディスカバリープログラム(導入編)」を開催しました。今月末には「ディスカバリープログラム(テーマ別)」も始まります。皆様とともにビジネスによるSDGs達成をめざして、SHIPはますます加速していきます。SHIPについてのご意見・ご要望をぜひ事務局宛にお寄せ下さい。
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SHIPの活動Update!
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第1回SHIPディスカバリープログラム【導入編】を開催しました!
2月2日に、第1回SHIPディスカバリープログラム【導入編】をSHIP事務局のJINオフィスにて開催しました。合計で5社12名の方が参加し、3つのグループに分かれてSDGs全体を俯瞰し、SDGsとビジネスの接点を見つけながら、新しいビジネス機会についてディスカッションしました。
<プログラムの流れ>
SDGs策定の背景を知る
SDGs達成のために何故イノベーションが必要かを理解する
SDGsの中身を知る
SDGsの中からビジネスに関係するものを見つける
ビジネス関係するSDGsの課題を構造化する
SDGsの達成に繋がるビジネス機会を見つける
<参加者の声より>
■ SDGsは自社のビジネスとは少し遠いイメージがあり、できることが限られていると思っていたが、かなり発想が広がって面白かった。
■ 新しいビジネスモデルの提案といってもどこから手を付けてよいか分からなかったので、17の目標と駆動目標というキーワードを知り、自社で何かできる機会の可能性を感じた。
■ 具体的に考える方法、様々な方の視点を得られた。また、社会課題をビジネスで解く場合、同じような構造、おさえるべきキーパトナーなど、あるルールがあるように感じ、ビジネスのヒントを得られた。
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「途上国ビジネス成功の条件~SDGsをビジネスチャンスに~」セミナー(UNDP共催)で SHIPを紹介しました!
2月1日(東京)と2月6日(大阪)にJICAが開催したセミナー「途上国ビジネス成功の条件~SDGsをビジネスチャンスに~」(UNDPほか共催)に近藤哲生国連開発計画(UNDP)駐日代表(大阪会場は青柳仁士副代表補)が登壇し、SHIPについて紹介しました。
両日共にイベントには定員を上回る応募があり、満員の会場の中、専門家の為の行動目標であったミレニアム開発目標(MDGs)の時代から全ての人の達成目標である持続可能な開発目標(SDGs)の時代へと変わり、民間企業がSDGsに関与することの重要性を訴えました。イベントに出席された企業関係者の皆様のSHIPへの関心の高さやSDGsをビジネスとして取り込む潮流を感じるイベントとなりました。
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『国際開発ジャーナル』2017年2月号掲載
イノベーションがカギ「SHIPエコシステム」で目標達成へ
一般社団法人Japan Innovation Network
専務理事 イノベーション加速支援グループ長 西口 尚宏
日本企業のDNA
「日本企業の持続可能な開発目標(SDGs)への関心は高いか」と、海外の関係者からしばしば尋ねられる。そのたびに筆者は「非常に高い。そもそも日本企業のDNAには、400年も前からSDGsと相通じる『三方良し』の精神が組み込まれており、持続可能な社会を創るために自らの役割を強く意識してきたのだ」と答える。 「三方良し」とは、「売り手良し、買い手良し、世間良し」を重視した近江商人の心得だ。こうした精神を受け継いだ日本企業は、今世紀に入って欧米でCSRが声高に議論されるはるか前から、自社のビジネスでいかに地域や社会に貢献するかを熱心に考えてきた。
昨年7月に来日した、国連開発計画(UNDP)のマグディ・マルティネス・ソリマン政策・プログラム支援局長は、「三方良し」という言葉を聞き、「“Win-Win-Win”の関係だ!」と表現した。その通りである。同局長はまた、「国際開発がQuantity(量)からQuality(質)に移る時、民間企業のノウハウが必要になる」とも指摘した。量から質に移るとは、結果志向で、より効果が高くスピード感がある持続可能な開発を行えるかが問われるということだ。ここに、イノベーションの必要性が生まれる。
実際、「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」の文書にも、「民間企業の活動・投資・イノベーションは、生産性および包摂的な経済成長と雇用創出を生み出していく上での重要なカギである。(中略)われわれは、こうした民間セクターに対し、持続可能な開発における課題解決のための創造性とイノベーションを発揮することを求める」とある。イノベーションこそ、SDGs達成のカギだ。(続きは誌面をご覧下さい)
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プログラム開催のご案内
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第2回SHIPディスカバリープログラム【導入編】を開催!
SHIPでは、月に1回のペースで、「SHIPディスカバリープログラム【導入編】」を開催しています。SDGsが掲げる17のゴールと169のターゲットについての理解を深めてビジネスとの接点を探り、自社が解決すべきSDGsや課題を発見し、ビジネスでどう解決していくかのヒントを得て頂くためのプログラムです。皆さまのご参加をお待ちしております。
■ 日時:2017年2月28日(火)13:00-18:00
■ 場所:一般社団法人Japan Innovation Network (JIN) オフィス
(東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー8階)
■ 参加者:15名程度
■ ファシリテーター/スピーカー:
一般社団法人Japan Innovation Network専務理事 西口尚宏
国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所 副代表補・上席広報官 青柳仁士
■ 参加費:27,000円 (税込)
■ 申込方法:以下のサイトより、参加費をお支払いの上、お申込みください。
http://peatix.com/event/232157
[開催予告] 第3回についても、お申し込み頂けます。各回同じ内容です。
第3回 3月23日(木)13:00-18:00 @JINオフィス http://peatix.com/event/232160
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無料セミナー「SDGsと事業戦略」(ブレーンセンター主催)
株式会社ブレーンセンター主催のセミナー「SDGsと事業戦略 -統合報告の優良事例とともに-」にSHIP事務局の小原が登壇し、SHIPを軸としたイノベーション創出についてお話しします。このセミナーでは、国際協力機構(JICA)から、SDGs採択の背景や日本政府の方針を踏まえたSDGs達成に向けたJICAの役割、また「協力準備調査(BOPビジネス連携促進)」から生まれ変わった「途上国の課題解決型ビジネス(SDGsビジネス)調査」についての紹介、さらに、ブレーンセンター社から、SDGsに関するレポーティング先進事例の紹介もあります。
日時:3月9日(木)16:00-18:00(15:30開場)
場所:TAM COWORKING TOKYO 1階
(東京都千代田区神田小川町3-28-9 三東ビル)
http://www.tam-tam.co.jp/about/outline.html
主催:株式会社ブレーンセンター(http://braincenter.co.jp/)
参加対象部門:経営企画、IR、CSR、海外市場開拓、新規事業開拓、R&Dなど
(制作会社、コンサルティング会社はお断りしています)
プログラム:
1.「SDGsとグローバルパートナーシップ」
JICA 企画部参事役 SDGs推進班 紺屋健一氏
2.「SDGsとイノベーション」
JIN シニアマネージャー 小原愛
3.「SDGsに関するレポーティングの先進事例」
ブレーンセンター 取締役中村佳正氏
SHIPコミュニティーメンバー・会員・プログラムご参加者も、このセミナーにご参加頂けますので、ご希望の方は、「株式会社ブレーンセンター セミナー事務局」(seminar@braincenter.co.jp)宛に、セミナー名とご参加者の所属・肩書・氏名・電話番号、またSHIPのメンバー・会員・プログラムご参加者であることを記載の上、メールでお申込み下さい(先着30名)
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「SDGs×ビジネス」コラム
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ユニリーバ最高責任者ポール・ポールマン氏 自社ホームページでSDGsの重要性語る
SDGsをイノベーションの機会とするには、トップのコミットメントが必要不可欠です。それは、SDGsに限らず、イノベーションを既存企業から興すには、経営者自らがその舵を取ることが重要です。トップが自らSDGsを企業戦略として認識し、それを対外発信している例として、ユニリーバを今回ご紹介します。
Photo:ユニリーバ・ジャパン
SDGsを企業戦略に結びつけて、トップがSDGsの達成に向けてコミットメントを示すグローバル企業が増えています。その代表的な例がユニリーバです。ユニリーバは、SDGsの前身ミレニアム開発目標(MDGs)の時代から、本業を通じた社会貢献について、積極的に取り組みを展開してきました。その活動は、本業おけるブランディングもさることながら、ユニリーバ自身のマーケットの拡大に寄与してきたと言えます。企業がサステナブルナビジネスを続けるには、貧困や気候変動と向き合うことが重要だと、ユニリーバ最高経営責任者のポール・ポールマン氏は語ります。
”私たちが掲げている目標の多くは、SDGsの目標と合致しています。ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン(USLP)の導入から6年目を迎え、サステナビリティが成長を加速させることも分かってきました。USLPは、コストを削減し、イノベーションを生み、優秀な人材の採用・維持にも貢献しています。
ユニリーバの目標、そしてSDGsは、世界規模の問題に体系的に取り組むことによってのみ達成することができます。体系的な変化は、多くの人々が力を合わせることでしか実現できません。このビジョンに向かって変化を加速させることは、産業界、政府、市民社会のためになります。行動を起こす人々の前には非常に大きな機会が広がっています。結局のところ、貧困や気候変動から逃げきれるビジネスは存在しないのです。”
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キャスター国谷裕子さん、「SDGsを広めたい」
NHK総合「クローズアップ現代」を担当された国谷裕子さんが、朝日新聞デジタルとのコラボレーションで、SDGsについてのサイトに出演されています。地球を維持していくためにSDGsという「新しいものさし」を使いこなし、一人ひとりの認識を変えていかなければならないと国谷さんは語ります。SDGsについての情報発信と共有が必要で、ご自身もSDGsを広めたいとインタビューに答えています。
「SDGs|国谷裕子さんと考える」のサイトは こちら。
Photo: 朝日新聞DIGITAL