ミャンマーの都市ヤンゴンでは人口の急増につれて家庭ゴミの量が増しており、モラルの無い住民による街路へのゴミ不法廃棄が深刻な問題となっている。
同都市では数年前から取り上げられている問題だが、増える人口とゴミの量に対して対策が追い付いていないのが現状。今年2018年6月には、モンスーンによる豪雨により路上に投棄された大量のゴミが押し流され、排水溝の一ヵ所に集中し水の流れをふさいだため、都市住宅街が浸水被害にあうという事態も起こっている。
同市の環境保護清掃局によれば、近年ヤンゴンで生まれるゴミの量は全体では一日当たり2387トン、住民一人あたり0.6キロの計算となり、10年前の約2倍の量になるとのこと。現在、同市清掃局が回収処理できるゴミの量は一日当たり2057トン。つまり毎日約300トンのごみが回収できないままで、路上や水路に不法投棄されていると見られている。