コンゴ民主共和国は、今や私たちの日常生活に欠かせないスマートフォンに含まれるタンタルをはじめとする鉱物資源に恵まれた国です。しかし、国による不十分な管理体制や周辺諸国での紛争などにより、鉱物資源が違法に取引され、武装勢力の資金源となっています。武装勢力は、鉱物採掘を児童労働や強制労働で行い、また女性や子どもたちに性暴力をはたらくなど、人々の安全をおびやかしています。
しかし、鉱物資源の違法取引による利益を享受しているのは、このような武装勢力だけでなく、安価な製品・サービスを提供するために取引を行う企業や、意図せずサプライチェーンのなかで関与している企業、そしてそのような製品・サービスをもとめ購入する個人消費者でもあります。