プラスチックによる環境への悪影響は、野生動物への被害のみならず、人へも深刻な健康被害をもたらす。
・世界で毎年5兆のビニール袋が使用されている
・毎年10万の海洋動物がプラスチックごみにより死亡している ・プラスチックが自然に還るには100年かかる
・世界で1分間に100万本のペットボトルが購入されている
プラスチックによる被害は大きく5つ挙げられる。
1.環境への影響 プラスチック利用のうち1/3が回収されずに放置されている。自然の中でプラスチックはなくならずに小さく分解され、100年またそれ以上残ってしまう。そして、その一部は人々の食物連鎖の中に組み込まれている。廃棄物管理やリサイクルはプラスチックを使用する上で不可欠である。
2.土壌への影響 プラスチックは主要な有毒汚染物質から成り、空気、水、土壌汚染などの環境への悪影響がある。
3.水への影響 毎年1,300万トンのプラスチックが海へ流れている。最も多い使い切りのプラスチックであるたばこの吸い殻、ペットボトルやボトルのキャップ、ビニールの包装紙や袋、プラスチックのストローや持ち帰り用の容器などが海へ流れている。
4.人への影響 プラスチックによる汚染の結果、魚や動物が有毒化し、植物連鎖を通り人への健康被害につながっている。
5.経済活動への影響 2050年までに世界中の海には魚より多くのプラスチックが泳いでいると言われている。プラスチック廃棄物による経済的被害は甚大で、プラスチックによる海洋生態系への経済損失は年間130億ドルという研究結果も出ている。